べか菜の菜花

埼玉県の東南部や東京都を原産地とする地方伝統野菜、べか菜。

山東菜の一種で、明治初期に中国の山東省から日本に伝わった三東菜の中から

小束収穫用でとても早い時期に収穫するため選抜し育成されたものです。

昔「べか船」と呼ばれる小型の運搬船で運ばれていたことがこの名の由来と

言われています。

葉は肉厚で波うち淡緑色で美しく、癖がないのでどんなお料理にもむいています。

とは言え、せっかくの春の息吹、子孫を残すためにつけたエネルギーいっぱいの

花芽は生でいただきたいですね!

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菜の花はとても栄養価が高く、良質のタンパク質やビタミン、ミネラル類に

富んでいます。

五訂日本食品標準成分表によると、100g当たりのビタミンAはホウレンソウ並み、

カルシウムはほうれん草の3倍、鉄はブロッコリーの約3倍の量を含みます。

アメリカ国立がん研究センターによる、がん予防に効果的な食品40種類

“デザイナーフーズプログラム”でも、アブラナ科の野菜は積極的に食べたい

野菜として紹介されています。

特に花芽には植物の持つ栄養(フィトケミカル)がたっぷり詰まっています。

また、アルカロイドを含んでいるため、ストレス解消や疲労回復、

デトックスにも効果的。

春の恵みで美味しく体を整えて、壮快な日々を送りたいですね!