情報の質
昨日は日本脂質栄養学会監事の日比野先生による脂質セミナーを開催しました。 100枚のスライドの中には情報がたくさん。
備忘録として ◎ステアリン酸は血清コレステロールを上昇させない。 ◎ラウリン酸は中鎖とは言えない。吸収経路・代謝は中鎖と長鎖の中間。 ◎ラウリン酸の抗エイズウイルス作用、経口では作用なし。 ◎第6の味覚として脂味(オレオガスタス)が確認されている。 ◎小腸には酸化した脂質を分解する酵素がある。 ◎通常、脳内のDHA結合ホスファチジルコリン→ホスファチジルセリンだが、飲酒などによりエタノールが脳にあると、セリンではなくエタノールが入り、アポトーシス。 ◎DHAを脳に運ぶのはMFSD2という輸送体。 ◎胎盤にはMFSD2が非常に多く発現している。これは胎児の脳にDHAが必要だから。 ◎細胞膜リン脂質のDHAが酸化されると、それを引き抜く酵素がある。 まだまだあるけど、これからじっくり復習・検証してからシェアしたいと思います。 「19〇〇年にアメリカでこういう論文が出て、それに対して20〇〇年に日本でこういう事が分かって、20〇〇年には認められて、今は共通認識になった」 伝える側として、昨今の断片的な情報に迷ってしまった時、これはとても有り難く、救いになります。 情報というのは誰が発信しているかがとても大事だと、改めて思います。 だから研究者の話を直接聞くのが大好きだし、みんなにも聞いてほしい。 先生方には、学術的なことを噛み砕いて一般向けにお話いただくのは骨の折れる事だと思うけど、やっぱりお願いしたい。 なので、これからもそういう場を作っていきます。
7/9(日)には、昨年の日本脂質栄養学会の学会賞を受賞された有田誠先生(理研 統合生命医科学研究センター メタボローム研究チームリーダー)のセミナーを予定しています。 昨年秋田の学会で有田さんの講演を聞いて、脂質の生体内の働きに感動して(←オタクです 笑)、その日にお願いしました。 たくさんの方に聞きにきてもらえますように!
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