ココナッツオイルの考察

一時期大ブームになったココナッツオイル。

今でも質問が多いので、私なりの考察を書いておこうと思います。

24796629_1515687178513618_8258806982474448006_n

 

ココナッツオイルが流行ったのは、ダイエットに向いてるとか、
アルツハイマーを予防・改善するとか、機能性があると言われたのが理由だと思うけど…

その機能性は本当にあるのかな。

 

ココナッツオイルは約50%がラウリン酸(C12)で、
「ラウリン酸は中鎖脂肪酸だから、体内でケトン体になって機能性を発揮する」
と言われてるけど、実はラウリン酸は完全な中鎖脂肪酸とは言えません。

代謝の観点から、脂質研究者の間では長鎖に分類される場合が多いのです。

 

そしてココナッツオイルに変わって最近流行ってきたMCTオイルは、なぜ注目されてるかと言うと完全な中鎖脂肪酸だから。

一般に注目され始めたのは最近だけど、実は医療現場では数十年前から使われているものです。

 

そのMCTの成分がカプリル酸(C8)とカプリン酸C(10)なのを考えれば、C12のラウリン酸の位置づけの答えが見えてきますね。

重要なのは、体内に入ってどう代謝されるかということ。

アルツハイマー改善やダイエットのために摂るなら、ココナッツオイルより断然MCTだと思います。(MCTは製造方法に注意が必要だけど)

 

ココナッツオイルは薬のように使うのではなく、味を楽しむ嗜好品の位置づけがいいと思います◎