オイル特集を読んで思うところ

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婦人画報のオイル特集

ワクワクしながら読みましたが…

油オタクとしてはちょっと書かずにいられなくなってしまいました。

成熟世代の健康の鍵を握る『食べるオイルの力』とうページに、
「亜麻仁油やえごま油、インカインチオイルなどをスプーン2杯摂ると、いわし2尾分のオメガ3が摂れる」
とありました。

これはとても誤解を招きやすい書き方。

確かにオメガ3総量で言えば間違えていないのかもしれないけど、植物油に含まれるα-リノレン酸と魚油に含まれるEPA、DHAは別物。働きも全然違います。

アレルギーや動脈硬化、炎症を抑えるのはEPAから作られる脂質メディエーター、脳や神経系に働くのは主にDHA。

α-リノレン酸は体内でいくつかの段階を経てEPAやDHAに代謝されますが、その率は代謝酵素がちゃんと働く人でも10%ほどで、酵素の働きが悪かったり、オメガ6系の摂取量が多い人では更に効率は悪くなります。

もちろん植物油でα-リノレン酸を摂ってオメガ6とのバランスをとることはとても大切だけど、魚油は別格なのです。

やっと油の大切さが世の中に広まって来て、ちょっとしたブームになったけれど、ブームになると間違った情報が増えることも多々。
この本を読んで勘違いしてしまう人がいたら残念だな〜。